2004年12月14日火曜日

キャンエコ報告20041212

キャンエコ報告20041212 名前: tanto [2005/01/16,18:00:37] No.29
日時:2004年12月12日
参加者:キャンエコ18人、地元の方2人
午前 ヤーコン堀、つるぐみ農園芋堀り
午後 勉強会
食事 呉汁、おこわ、焼き芋、ヤーコン

○ヤーコン収穫、つるぐみ農園芋堀り
手塩にかけて育てたヤーコンをようやく収穫しました。土が適していたのか、大きくて甘味があり、51.5キロもの豊作でした。生をドレッシングで、また呉汁にも入れてみました。
つるぐみ農園では、サツマイモの堀り残しを回収してきました。先月収穫したサツマイモは、法政大学学祭で今川焼きの餡となり、大好評だったそうです。

○勉強会
法政大学の環境サークルキャンパスエコロジーフォーラムが宍塚で活動を始めて2年が経ちました。最初のメンバーたちは4年生となり卒業間近です。そこで今回、この2年間をふりかえり、あらためて活動の意義を確認し後輩たちへ引き継ぐために勉強会を行いました。お世話になった地元の方にも来ていただき、冷たい雨の降るなかでしたが、熱い語り合いとなりました。司会進行は、キャンエコ宍塚チーム初代リーダー あkさんが務めてくれました。

彼らは体験をしながら、いろいろなことを学んでいました。里山の保全活動にとどまることなく、暮らし、文化、失ったら元に戻らない大切なもの、広く伝えなければならない事柄、なぜ?どうして?何のために? 自分自身でそのわけを見出し、自分自身の肥やしにしていたのですね。そして、皆、将来への展望をもって社会に生かそうと自信を示してくれました。何人もの学生が素晴らしい言葉で語ってくれました。

手入が必要な自然が里山であり、それが日本人の原風景であると、体で感じ気付いてくれていました。そればかりでなく、「里山は人間でいうと赤ちゃんのよう。里山に自分が必要とされている感覚があった」「里山にとっての最大の脅威は、人間が里山に関心を持たなくなること」こんな風に里山と自分(人間)との関係を見出せるなんて素晴らしい!

また、昔の道具を使ったり、地元の方から縄ないなど教わったことで、「長年の積み重ねの中でできてきた文化を、生産活動とは別のものとして残していかねばならないと思う」と。「ここで生活できていたことがスゴイと思う」―その「スゴイ」の中身こそが、里山で培われてきた知恵や技術=生活文化。自分たちの経験から湧き出てきた言葉、地元の人にも伝わったと思います。

そして皆が言ってくれた、人と人の繋がりの重要性。「会、地元の人の協力、仲間同士の繋がりがあったからこそ活動ができた。里山の保全を進めるために、サークルの枠にとらわれず、人と人の輪を広げていきたい」「人のネットワークで日本の里山がつなげていけたらと思う」―宍塚での活動からこのような広がりのことまで考えてくれていたなんて、なんと素晴らしいことでしょう・・・。毎月欠かさず継続してきたことが大きかったかと思います。

会からは、普段は「保全する」活動をキャンエコと一緒にしていますが、「知らせる」「調べる」活動やオーナー制等を中心に及川さんが話をしてくださり、会がどのようなミッションをもってここで活動しているかを伝えました。歴史部会の活動については阿部さんから、「里山の景色は人が暮らしてきた長い歴史の積み重ねからできている。里山には人の技術や知恵が凝縮されており、歴史部会ではそれを聞き書きする活動をしている」と伝えました。
地元の方は、昔の大池の水の使い方や田畑のこと、集落共同で行っていたことなどを話してくださいました。この地に根ざして暮らしてきた方から直接聞くお話は、胸にじっと染み込んできます。そして一番嬉しかったのは、この会に対して何を思いどう考えているかを本音で本気になって語ってくれた事です。若者たちに対しても大きな期待と声援を贈ってくださいました。

会にとっても、若者受入れの目的に余りある成果でした。特に初代リーダーの小林君は、ここでの活動をもとに、里山に関わる仕事がしたいと考え、里山が多く残る八王子市役所に就職が決まったとのこと。このような形で会の思いが若い世代に引き継がれるとは、当初は思いもよらなかったことです。

本当によい勉強会で、私たちも学ぶことの多い勉強会でした。キャンエコの皆さん、どうもありがとうございました。これから会の私たちも、学生たちとともに学ぶ気持ちで一緒に活動していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。


----以下、勉強会の記録(一部抜粋)----

■キャンエコ4回生感想
Tさん)
キャンエコの活動で自分が始めから関われる機会と思い参加した。はじめは里山という言葉も知らなかった。来るようになると土地のこと、植物のことなどわかるようになった。人間が自然に手を加えるのは初めは悪いと思っていたが、手を加えることが必要なところもあるとわかった。またここではいろんな人が集まるのでいろんな話が聞けたのが勉強になった。

Sさん)
自分自身が自然に囲まれ、遊んだり学んだりして育ってきた。身近な自然を残したい、昔ながらの生活を体感したいと参加した。最初は下草刈りなどをするのは自然の生態系を乱すと思ったが、必要なところもあると分かった。大学で耳にしていた「人と自然の共生」を実感することができた。
里山は人間でいうと赤ちゃんや子供のようなものだと思う。人が維持管理しないと里山として機能しない。子供の成長をみるかのように、手入れをすることで植物が芽を出すなど新たな動きがあり楽しませてくれた。里山に自分が必要とされている感覚があった。何かに必要とされていると感じることでやりがいも感じた。活動自体楽しみながらしてきたので長く続けてこられたと思う。
人と人とのつながりが大切だと感じた。実際、会の方に作業を教えてもらい学んだことが多い。また地権者の方との調整などもしないと活動はできないのだということもわかった。
日本中に里山はたくさんあるけれども、そのような人と人とのネットワークを広げることで日本の里山がつながるのではないかと思う。そのためには多くの人に里山に親しんでもらうことが重要だと思う。日本には開発の危機にさらされている里山も多くあるが、人間が里山に関心を持たなくなることが何よりも脅威。なので、サークルという枠にとらわれず、ゼミの知人友人などに声をわけて活動の輪を広げたい。

Mさん)
里山については授業で聞くことはあったが以前はまったく分からなかった。普通の山だと思っていて、ここにきて意外に平地にあるなと思ったくらい。実際にきてみて、以前は自然に手を加えるのは悪いと思っていたが、草刈をしてきれいになった風景が、自分が自然だと思っていた風景だった。実際にやってみて初めて分かった。
会の方、地元の方はいろんなことを知っている。里山体験隊でしたことなどは伝統文化だと思うので引き継がないともったいない。僕たちにとってはもの珍しいものに見えるだけなのかも知れないが、昔の人の知恵は素晴らしいと思う。いろいろな経験をふまえて、長年の積み重ねの中でできてきたと思う。そのような文化を、生産活動とは別のものとして残していかねばならないと思う。
ここで田んぼや山の作業を自分でしてみて、昔はここで暮らせたということがとてもすごいと思うし、感動した。
日本にたくさん里山があると思うが、できるだけ残していけたら面白いと思う。誰が管理するか、費用はどうするかなど問題もあるが、なくしてしまっては元に復活させることは無理だから。といっても地権者や地元の方の意思を無視して僕たちが残せといえるような立場ではない。宍塚では協力してくださる地元の方がいるので恵まれた環境なのかなと思う。里山を次の世代にも残していけたら面白いと思う。

Fさん)
今回で4回目。くるたびに会の方に美味しい食事など出してもらい感謝している。そのような協力があって続けてこれたのだと思う。

Kさん)
今回で2回目。にも関わらず、ここにくると落ち着いた気分になり深呼吸したくなる、気持ちのよいところ。ここでの経験や始めたときの初心などをサークルの中できちんと共有して引き継ぎ、活動を継続していくことが大事だと思う。

■次期リーダーKさんから
会の方、地元の方があってこそ、楽しみながらいろいろ学んでいけると思っている。畑を復元したり、ものをつくったり、やってみて形になってようやく分かる。
自分たちの活動は、会、地元の人、またサークルの仲間たち同士の繋がりがあってこそ成り立つ。そのような人の繋がりを広げて活動が広がっていくと良いと思う。里山のことを考えるフォーラムなどを、他大学も含めた学生間で開けたらと思っている。

■宍塚での活動の段取りをして下さったT教授から(寄稿より抜粋)
 2002年秋に及川様に大学にお越しいただき宍塚のお話をうかがったのをきっかけに、11月に現地見学をさせていただきました。翌年6月、ふたたび大学でのシンポジウムにお出でいただき、その後キャンパスエコロジーフォーラムの学生たちが定期的にうかがい活動に加えていただくようになりました。会の皆様、地域の皆様のご指導をいただき、楽しく様々な活動をさせていただいておりますことを心から感謝申し上げます。私どもの学部では、講義やゼミでの勉強に加えて、実地体験を通して学ぶことを重要と考え、学生に活動への参加を推奨しております。宍塚にうかがっている学生たちは多くの貴重な体験をさせていただいており、その中で勉強の課題を発見してほしいと願っております。活動開始以来リーダーを務めてきました小林君は私のゼミのメンバーですが、「地域コモンズの管理と利用」をテーマに宍塚の事例を取り上げ研究を続けてきました。また、卒業後の進路を考える上でもここでの活動が大きな影響を与えたようです。
 ぜひ後輩の諸君も宍塚での経験を生かして勉学を深めてくれることを期待しています。しかし、何よりも重要なのはお世話になっている皆様との交流であると考えます。ここでの人と人との出会いが皆さんの人生を豊かにしてくれると信じています。感謝の気持ちを持って今後も楽しく活動を続け、多くの仲間を誘って、さらに前進してください。
 ご関係の皆様には今後ともお世話になると存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。私もまたうかがう機会を作りたいと思っております。
 これまでのご指導に感謝し、ご挨拶といたします。ありがとうございました。
2004年12月12日

データタイトル:こんなん -(33 KB)

チョーでかなが 名前: cat [2004/12/14,01:38:43] No.28
メジャーの目盛りが見えません。何センチだったんだっけ?

データタイトル:ていねいに -(39 KB)

ヤーコン収穫 名前: cat [2004/12/14,01:36:32] No.27
キャンエコのヤーコン畑。大きいし、豊作だ。51.5キロ。
ここは台になっているので良かったのかもしれない。農園のヤーコンの出来はあまりよくない。

データタイトル:雨あがる -(43 KB)

おしまい 名前: cat [2004/12/14,01:17:29] No.25
大幅に時間オーバーしてしまいました。
とても素晴らしい話し合いでした。参加した皆さん、年食った者も若者も、みんなの心に実となり力となるタネが蒔かれたように感じました。
ありがとうございました。

 データタイトル:発言 -(42 KB)

活動の輪 名前: cat [2004/12/14,01:10:21] No.24
自然環境とは?里山の自然環境は誰かの世話を受けなければ守れない維持できない。里山に自分が必要とされる活動、その活動を楽しむ事。
そんな活動の輪が日本中に広がればいいなあ。


 データタイトル:雨 -(27 KB)

みんな 名前: cat [2004/12/14,00:59:39] No.23
イスに座りきれない、シートの下に入りきれない。だんだん真ん中の火の傍に寄ってきました。

データタイトル:HOT -(46 KB)

12/12 午後はディスカッション 名前: cat [2004/12/14,00:55:05] No.22
及川さんは若者たちに、語っても語りきれない、伝えても伝えきれない、もっともっと話したい伝えなくては、とありったけの情熱を注ぎます。
雨が降って、寒くて火を囲みながらの、熱い語り合いです。




画像タイトル:お話 -(36 KB)

キャンエコ:お勉強 名前: kaaco [2004/12/14,00:23:52] No.911
  • 宍塚の里山に法政大学の学生たちが毎月通うようになって2年。雨でも、風でもワイワイとやって来ます。今日は作業だけでなく、午後はお勉強です。
  • 彼らは体験をしながら、いろいろなことを学びました。
  • 里山の保全活動にとどまることなく、暮らし、文化、失ったら元に戻らない大切なもの、広く伝えなければならない事柄、なぜ?どうして?何のために? 自分自身でそのわけを見出し、自分自身の肥やしにしていたのですね。そして、皆、将来への展望をもって社会に生かそうと自信を示してくれました。
  • 何人もの学生が素晴らしい言葉で語ってくれました。
  • 感動しました。本当に大きく成長してくれたんですね。ありがとう!
  • 地元の方も参加してくださり、昔の様子や農作業の大変さもお話してくださいました。でも、でも、一番嬉しかったのは、この会に対して何を思いどう考えているかを本音で本気になって語ってくれた事です。若者たちに対しても大きな期待と声援を贈ってくださいました。武者震いするくらい身が引き締まりました。

2004年12月11日土曜日

キャンエコについて



キャンエコについて 名前: I [2004/12/11,18:43:08] No.907

  • 環境サークルエコレンジャーのIです。
  • 先日は「おいしいゴミ拾い里山編」お世話になりました!
  • 紅葉が深まり、また違った里山を見れた気がします。
  • またゴミ拾い後の焼き芋もすごく甘くておいしかったです。
  • キャンエコのほうに参加させていただきたいと思い、こちらの掲示案に書き込みさせて頂いたのですが、連絡が直前になってしまいすいません。
  • 今のところ参加者は私1人になりそうです。
  • よろしくお願いいたします。


>>  大歓迎です! 名前: kaaco [2004/12/11,21:30:21] No.908

  • エコレンジャーの皆さん、どなたでも、何人でも、どうぞどうぞ参加してください。
  • 明日は、キャンエコが植えたヤーコンの掘り出しと、稲おしごと(脱穀、籾摺り)など、出来るものから作業の予定です。
  • 午後は地元の方も交えて勉強会。キャンエコ活動2年間のまとめと未来への展望が広がる楽しいミーティングになりそうです。初代リーダーで4年生のK君が司会進行してくれます。
  • 昼ごはんは、田んぼ塾で作った太郎兵衛糯と黒米のお餅をついて、野良クラブの大豆で呉汁を作ります。もちろん、焼き芋もやっちゃいます。
  • 食器を持ってきてくださいね。でないと、竹を切り出して自分で皿も箸も作ってもらいます。

2004年12月3日金曜日

皆様ご参加ください

12月のキャンエコ;皆様ご参加ください 名前: tanto [2004/12/03,21:48:31] No.21

12月12日(日)10時~15時
午前 ヤーコン堀、米の脱穀・調整
午後 勉強会

<勉強会について>
キャンエコの活動が始って2年が経とうとしています。最初のメンバーたちは4年生となり卒業間近です。
そこで今回、この2年間をふりかえり、あらためて活動の意義を確認し後輩たちへ引き継ぐために勉強会を行います。
お世話になった地元の方にも来ていただきます。
司会進行は、キャンエコ宍塚チーム初代リーダー 小林朋生さんです。

1、キャンエコ4年生から、2年間の活動の感想
2、地元の方と会からキャンエコの活動へコメント
3、質疑およびディスカッション
1)地元の方へ
 ○宍塚の里山が生業や生活に利用されていたころのこと
  耕作の状況について、大池はどう利用されていたのか、
  大池の昔の維持管理の仕方について、水利権について
  いつから農業に使われなくなったか、
  農業がされなくなったのはどんな理由からか、等
 ○現状をどう思うか
2)会へ
 ○活動をした頃
  どんなところがいいと思い、残す意義があるとおもったのか、
 ○今後
  会の今後の目指すもの、現状の課題、


<午前の作業>
キャンエコが育てたヤーコンの収穫と、足踏み脱穀機、唐箕などをつかった米の脱穀・調整作業をします。
お昼は、収穫したヤーコン、田んぼ塾でつくった太郎派兵衛餅のおもちです。

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雨風問わず通ってくれたキャンエコの学生たち。是非有意義な会にしたい。
午前・午後とも、会員の皆様、是非ご参加ください。
また、関心のある高校生や大学生の方は掲示板にてお問い合わせください。