2006年2月19日日曜日

20060219キャンエコ報告



データタイトル:img20060301195331.jpg -(58 KB)

20060219キャンエコ報告1/3 名前: tanto [2006/03/01,19:53:31] No.130
*下の方にcatさん掲載のよい写真あります
*キャンエコHPもご覧下さい。http://blog.goo.ne.jp/cef-satoyama/


日時:2006年2月19日(日)
人数:キャンエコ23人、会
内容:○松の伐採 
   ○ボクぶち(抜根)
○前回刈った蔓の焼却
   ○初午のお供え
   
食事:赤米ご飯、豚汁、すみつかれ、手作り肉いりパン、青菜の和え物、漬物

充実した一日でした。松5本を伐採、初午のお供え、聞き書きの本に度々出てくる「ボクぶち」の実践。
地元Tさん、ログビルダーTさん、開拓作業の大先輩Yさんに指導していただきました。

○松の伐採
十数年前に耕作をやめた畑で、実生から大きくなってしまった米松(テーダ松)5本。
先週までに周囲の潅木や藪を払い、ようやく今日、伐採の日を迎えました。
チェーンソーで見本に伐採したあと、希望者4人が、ヘルメットをかぶりノコギリで頑張りました。
まず木の重心を確認し倒れる方向を定め、そちらの側に切り込み(受け口)をつくり、逆側から切り込んで(追い口)倒します。
なかなか、頭ではやり方が分かっていても、鋸がひん曲がってキコキコ音をたてたり、手前ばかり一生懸命で切り口が曲がったり。
なんとか無事倒すことができました。太さは20~25センチ、樹齢はおよそ十年でした。
倒したものは枝をおとし、枝と幹にわけて集積。来月皮をむいて、ベンチつくりの材料にします。

データタイトル:img20060301195306.jpg -(76 KB)

20060219キャンエコ報告2/3 名前: tanto [2006/03/01,19:53:06] No.129
つづき

○ボクぶち(根株の抜根)
午後、この松の切り株を掘り起こす作業「ボクぶち」を地元Tさんの指導で行いました。
宍塚では昔はアカマツ林が多く、木の幹は販売用の薪にし、枝や松葉、そして松の根っこを掘り起こして自家用の焚き物にしていました。今回、たまたま開墾場所に松が生えてしまっていたので、ボクぶちを地元の方から教わって行うことにしました。

まず、株のまわりを鍬やツルハシで掘り、開墾鍬・唐鍬・ヨキ・鉈・鋸などを使って横根を切っていきます。
この松の根(皮の内側)が赤くて驚き。赤ワインを白い皿にたらしたような綺麗な赤色でした。
幹の真下に伸びる直根が見えてくるまで掘ったら、いよいよ抜根作業。
テコの原理を使います。切った横根の具合のいいものにワイヤの両端をひっかけて株にからめ、長さ3~4mくらい木(今回は伐った松)をかけて回します。これが重い!テコに使った木が生木だったこともあるかもしれませんが、4,5人で一緒にやらないと無理…。そこを頑張ってまわすと、ボクが動き出します!初めて ぐりり・・ と動いたときは「おぉ~~!!」という驚きの歓声があがりました。
10回近くまわって充分ゆるんだら、今度は下から上に持ち上げてボクを抜きます。また歓声!
そしてお目見えした松の根っこは・・・、サツマイモの半分みたいな形。こんなのは想像もしていなかった!


作業のあとTさんに、昔のボクブチのこと、ボクの用途、アカマツ林だった当事の山の管理のことなど話していただきました。
Tさんは昔は一人で一日に10本もボクブチをしたそうです。しかも、ワイヤでなく藤蔓を使ったそうです。

「ボクぶち」は聞き書きでも多くの方が話して下さいましたが、今回、これ(里山の技術、生活の知恵)を、実際に宍塚での暮らしの中でやっていた地元の方から、直接教えてもらうことができて、本当に貴重な体験となりました。Tさんを始めこの土地の地主さん、様々な面で協力してくださった会の皆様に心より感謝申し上げます。

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20060219キャンエコ報告3/3 名前: tanto [2006/03/01,19:41:36] No.126
つづき

○前回刈った蔓などの焼却
丁度風が弱かったので、先月、雪のなか作業したときに刈った蔓などを焼却しました。
人数が多いとすごい。午前中に松伐採をしている最中にほとんど焼却できました(作業に伴ってどんどんでますが・・)。


○初午のお供え
昼食の前に、つるぐみ農園のすぐ裏にあるドウジ稲荷にお参りに行きました。
「初午」は2月の最初の午の日に、お稲荷様にお参りをする行事で、宍塚では、赤飯、「すみつかれ」、油揚などを供えます。
今年は2月9日がその日でしたが、キャンエコの作業日にあわせてお参りをすることにしました。
鳥居をくぐり、まずは今後の作業の無事を祈って手をあわせ、地元Tさんから話を聞きました。
 ドウジ稲荷の由来、他にもお稲荷さんがある、稲荷様は農業の神様でキツネはその使い、
 宍塚にもキツネがいて見たことがある、隣のつるぐみは1000年にもなるんじゃないか?ちゃんと実がなる、
 午の日の他に2月最初の「未の日」というのもあり筑波山の弁財天様に近在の人たちがお参りにいく・・等々
里山の暮らしの息吹きが感じられるオハナシでした。



○昼ごはん
準備くださった皆様、どうもご馳走さまでした!
赤米ごはん、具沢山豚汁、すみつかれ、青菜の和え物、キャベツの浅漬け・・・
「すみつかれ」とは、節分の豆まきの豆の残りと、正月の新巻鮭の残りの頭と、大根、ニンジンを使い、味付けに酢をいれた郷土料理です。
これをMさんが作ってきて下さいました。来年はすみつかれ料理教室しなくちゃですねぇ。
そして作業後のおやつに、Aさんのお肉たっぷり手作りパン、Mさんが家でついてきてくれたお餅。
重労働をした学生たちも、お腹が充分みたされたと思います。ありがとうございました。



作業後少々打合せ。木の皮むき、ベンチつくりの話を田中さんからしていただいて、キャンエコミニMTG。


来月は、3月26日。
・ベンチつくりに使う松と潅木の皮むき
・潅木のボクぶち
・残っている藪の刈払い
です。
耕耘機を入れられるまであと一歩!


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