2005年6月26日日曜日

キャンエコ報告20050626


キャンエコ報告20050626 名前: tanto [2005/07/20,23:32:16] No.80

日時:2005年6月26日 9:00~17:30
参加者:キャンエコ20人くらい
内容:
・ジャガイモ収穫
・スイカ畑の草取り
・小豆種まき、サツマイモ苗植え
・ホダ木の伏せこみ
・大池で釣り&外来種について勉強会
食事:ジャガイモパーティ
   (コロッケ、ポテトサラダ、ジャガイモのオムレツ、ふかし芋、・・)
   蕪の漬物、古代米入りご飯、味噌汁


暑い一日でした。キャンエコのみなさんご苦労様でした。


午前中は、3月27日に種芋を植えたジャガイモ(男爵)を収穫しました。
30~40キロは獲れたと思います。土と太陽に感謝。
お昼は毎年恒例のジャガイモパーティ。
今回はご飯と味噌汁以外は全てキャンエコの皆が企画・料理しました。
たいそう手のこんだメニューでしたが、わいわい楽しみながら大勢で料理してお
りました。私たちも頂きました。ご馳走さまでした。
午後、ジャガイモを掘ったあとに、小豆の種まきとサツマイモの苗植えを少々行
いました。


午後は、小林さんと東大保全生態学研究室の後藤さんのご指導のもと、
大池の生態系と外来種問題について話を聞き(多分・・)、釣りをしました。
篠竹での竿作りと餌のザリガニとりも、小林さんの指導の下、学生が行いました。


W先生率いる東大保全生態学研究室の方々は、昨年の溜池シンポに関わる調査
以来、植物、水生生物等の専門分野ごとに継続して調査してくださっています。
今回はGさんが、外来魚による捕食圧の調査の一環として、
Kさんと共に胃の内容物調査のためのサンプル採集をなさっていました。

学生が釣った魚の大きさと雌雄をメモして
消化器官を取り出し一匹分づつメタノール入りのケースに収める作業でした。
小さくて肉眼では分かりにくいため、持ち帰り顕微鏡でお調べになるそうです。
正確な調査のためには、一個体が食べる量などを時間をかけて調べなければなら
ないそうです。


いくつかはその場で胃の内容物を見ました。
つれた魚は殆どがブルーギルで、ブラックバスの20センチ大のものが一匹と稚魚
が数匹。胃の内容物には、ザリガニ、ユスリカの幼虫、アメンボ、植物などが見
られました。
20センチ大のブラックバスはザリガニを丸一匹飲み込んでいました。
以前、大池のヘリでタイコウチを見つけましたが、
隠れる場所がなければ水生昆虫などはバスに一飲みにされてしまうでしょう。
池の中で水生昆虫を食べる生き物がいることは仕方のないことかと思いますが、
相手が外来種ではバランスを保てません・・。

尚、ブルーギルは、昨年の今頃と比較して一年魚が少ないらしく、小さいものは
昨年の水抜き時に流れていったと考えられるそうです。
しかし、ブラックバスはこの初夏にも稚魚の群れが見られたとのことで、今回、
稚魚がつれました。


魚のほかに、オオマリコケムシ(これも外来種)を捕獲して観察したり、
20センチほどのアカミミガメ(外来種)も釣れ、観察しました。
アカミミガメは在来種の亀の稚亀を食べてしまい、駆逐する勢いとのこと。
この亀はOさんが持ち帰り、冷凍してオダブツにすることになりました。
既にこれより大きなものを捕獲しており、亀の骨格標本を作る予定だそうです。




尚キャンエコでは、活動が3年目に入り、里山保全に取り組んだ初心や基礎知識
が世代間でよく伝わっていないことなどから、この夏、何回かの勉強会を検討し
ているそうです。楽しいばかりではない内容の深い体験になるよう、こちらも工
夫しなければなりません。


来月は、7月17日(日)です。
昨年も行った、宍塚を含む茨城県南の年中行事「青屋箸」の再現と、
Aさんと一緒に宍塚の歴史散策を行います(他に畑の草取りも?)。
歴史・文化の認識なくして里山の理解は片手落ち・・というわけで、
学生たちにも里山景観の時間的奥行きと、ここで暮らしてきた人々の存在を、
認識してほしいと願っています。
Aさん、よろしくお願いします。

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